全国で最も民俗芸能・郷土芸能が盛んでその種類、数、質の高さなどで「民俗芸能の宝庫」といわれる岩手県。
山田町の芸能団体は約20団体あり、その中には途絶えたものや以前小中学校で伝承されていたものが閉校によって伝統芸能にふれあう機会が減り担い手不足になっていることもあります。

そこで山田町民でも知らない、見たことない郷土芸能があると思いますのでざっくりとまとめてみました。山田地区・豊間根/荒川地区・大沢地区・織笠地区・船越/大浦地区の芸能を3回に分けて紹介したいと思います。
また、各団体のSNSや活動の様子がわかる動画を貼りますのでご覧ください。

今回は豊間根/荒川地区・大沢地区です。白山神社、魚賀波間神社の例大祭で奉納されます。
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豊間根/荒川地区
【荒川念仏剣舞】・・・鎌倉時代に隅田川で亡くなった子供を哀れに思った人々が天台宗の念仏を唱えながら剣舞を踊って供養したのが念仏剣舞の始まり。旧荒川小学校と旧豊間根中学校で伝承活動がされていた。

【大川さんさ】・・・盛岡さんさ踊りの流れをくむもので花輪から嫁に来た内館さんが教えたものが始まり。

【小川さんさ】・・・
現在不明。(詳しい方がいらっしゃいましたら教えていただけると幸いです。)

【豊間根神楽】・・・現在中断。宮古の黒森神楽から伝えられたものとされる。旧豊間根中学校で鶏舞の伝承活動がされていた。

【長内七福神】
・・・1850年ごろ伊勢に同行した長内地区の人が伝えたとされる。明治に豊作祈願で舞をするようになった。

【新田さんさ】
・・・
現在不明。大正頃盛岡から鉱石採掘に来た人達の手で伝えられた。


大川さんさのみ映像がございます。

大沢地区
【大沢大神楽】・・・1752年に魚賀波間(長浜)神社移転の際に初めて踊られたといわれる。明治29年に一度津波のまれたが獅子頭が岸に流れ着いたという。差し鳥舞を踊る。

【大沢虎舞】
・・・歌舞伎のような和藤内が特徴。江戸時代に船乗りが江戸または長崎で知った虎舞を、地元に戻った際に伝えたとされる(釜石の松倉虎舞、片岸虎舞の発祥)。差し鳥舞と八木節を踊る。
旧大沢小学校で伝承されていた。八木節は大沢保育園が伝承活動をしている。

【山谷獅子踊り】・・・
老木の根城館から大沢の判官家に伝わり山谷の人々に踊り手を頼んで奉納されている。




個人が調べたもので誤った情報などもあると思いますので、詳しい方や追加情報がございましたら気軽にコメントしていただけるとありがたいです。(今回の地区以外の情報提供もお待ちしております。)

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(貝)